水素水はホルモン低下を防ぐのは嘘?

ここ数年、話題になっていた「水素水」。
ペットボトル、アルミパウチ、ウォーターサーバーなど、様々な商品が販売されています。
ホルモンバランスを整える、ダイエットに効果がある、健康的な身体になるなど、様々な効果が謳われています。
水素水がほんとうにホルモン分泌量の低下を防いでくれるのか、まとめてみました。

水素水とは

水素水とは、水素分子(H2)が溶けている水です。

2007年、日本医科大学の太田成男教授の研究チームが、水素には抗酸化作用があると、生体への有効性を発表しました。
水素水は以前より販売されておりましたが、2015年以降メディアにとりあげられたり、話題になることが多くなりました。

水素の効果

身体に様々な悪影響をおよぼす活性酸素が水素によって消去されることが発表されました。
活性酸素は身体には必要な物質ですが、増えすぎた活性酸素は身体を錆びさせる原因となります。
活性酸素をおさえる働きを「抗酸化力」といいます。
水素は抗酸化力が強すぎないという点が優れています。
抗酸化力が強すぎると、身体に必要な活性酸素まで攻撃してしまいますが、水素は悪い部分にだけ攻撃するので、必要な活性酸素には攻撃しません。
また、無害なので副作用がないことも利点の一つです。

水素の摂取方法としては、水素水を飲む、水素点滴、水素ガスの吸入など、様々な方法があります。
水素ガスの吸入治療は、2016年に厚生労働省にも承認され、治療効果があることが実証、確認されています。

市販されている水素水は効果がない?

日本医科大学の太田成男教授の著書によると、水素水をコップについで、3時間で水素量は約半分になるとされています。
また、水素は非常に小さな物質です。
プラスチックなど、ほとんどの素材を通過してしまうため、ペットボトルなどの容器では水素がぬけていってしまいます。
水素水の水素を保てる容器はアルミニウム製のものだけとされています。
生成した時点では水素水だったものも、実際に購入して飲むときにはただの水になっているという可能性が高いわけです。

マイナス水素イオン、活性水素、プラズマ水素などの水素が、市販されている様々な商品の原材料に書かれています。
日本医科大学で研究対象となっているものは「分子状水素」「水素分子」「水素ガス」です。
それ以外の水素は効果が実証されておりません。

水素のサプリメントも市販されていますが、原料表記で「精製岩塩」と記述されているもの以外は、きちんと水素が発生しません。

市販の水素水、水素水生成器の調査結果

2016年、国民生活センターが市販されている容器入りの水素水10銘柄、水素水生成器9機種のテストを行いました。
同時に事業者へのアンケート調査も行いました。

事業者へのアンケート調査の結果、水素水を飲用したことで期待できる効果については
「水分補給」
が最も多い回答でした。

実際にテストを行った結果、水素ガスが全く検出されなかった銘柄もありました。
水素ガスが検出されたものも、記述されている水素の濃度より、低い濃度でした。
水素ガスが検出された銘柄も、開封したあとにふたを閉めて放置した結果、24時間後には水素濃度が10%以下になっていました。

国民生活センターから消費者へ、水素水が特定保健用食品(トクホ)として届出されたものはないということが発表されました。
また、水素水の広告で「老化から守る」「アトピーに効果がある」などの表記は、医薬品医療機器等法や健康増進法、景品表示法に抵触するおそれがあると指摘しました。

水素水がホルモン低下を防ぐのは嘘?

水素が活性酸素を抑える抗酸化作用があるということは医学的に実証されていますが、ホルモン低下を防ぐということについては実証されておりません。