不妊治療の中でも高度生殖医療と呼ばれる治療の一つが「体外受精」です。

体外受精は卵子のピックアップ障害や、男性不妊などが原因で自然妊娠が難しい場合に、受精卵から数日培養した胚を子宮内に戻してあげる治療です。

 

妊活をしている人なら一度は耳にした事のある方法ですね。

 

実際体外受精をする為には、状態の良い卵子を採卵する必要があるので治療には数か月を要します。

 

気になる費用も体外受精を含む高度生殖医療と呼ばれる治療は、自由診療なので採卵費用も合わせてかなり高額になります。自治体によって助成金を受けられる制度が設けられていますが、それでもかかる費用の一部でしかないので、中々ハードルが高く感じてしまう人も少なくないかもしれません。

妊娠率を上げるために自分で出来る事は?

それは体をより「妊娠しやすい状態」に近づける事です。

 

妊活中の人の中にはその為に食べ物に気を付けたり、体を冷やさないようにしたりサプリ等の補助食品を飲んだりしている人もいるかもしれませんね。

 

是非妊活中の人に特におすすめしておきたいのが、子宮の状態を良い状態にしておくことです。

 

一言で子宮の状態を良くと言っても、外側からは見る事は出来ないのでイメージしにくいかも知れませんね。

 

自然妊娠でも体外受精でも受精卵が着床しやすい状態の良い子宮は、時に「ふかふかのベッド」と言われたりします。

 

これは子宮の内膜が厚くなった状態を指しています。

 

受精卵は子宮内膜の中に潜り込んで着床します。その為、子宮内膜は受精卵をしっかりと包み込めるように厚くなっている必要があります。また子宮内膜は細胞分裂を繰り返し、成長していく赤ちゃんに必要な酸素や栄養を供給する役割も持っているので、妊娠継続にも大変重要な存在です。

 

この子宮内膜の厚みは婦人科の超音波エコーで確認する事が出来ます。不妊治療では子宮内膜の状態を診る事が基本と言ってもいい程、毎回超音波エコーで子宮内膜の厚さなどをチェックします。

妊娠しやすいタイミングを指導してもらう治療の時でも、子宮内膜が薄すぎるとホルモン治療などを進めてくれたりします。

体外受精を行っている病院などでは、一般的に移植時の子宮内膜の厚みが7~8mm程度あると妊娠に至る可能性があると考える所が多いようです。

 

ちなみに2002年から2005年にかけてアメリカの研究チームによって調査された子宮内膜の厚みと妊娠率の関係における報告によると、子宮内膜が8mmの時の妊娠率が53.1%だった事に対して倍の16mmの時は77.0%だったそうです。

 

この結果だけを見ると、子宮内膜が厚い方が妊娠率は格段に高い事がうかがえますね。

子宮内膜と女性ホルモン

子宮内膜を厚くするためには、やはり女性ホルモンがしっかりと分泌されるようにホルモンバランスを乱さない生活が重要です。その為には規則正しい生活や、ストレスをためないように心がけましょう。

 

また食べ物でも大豆に含まれている「イソフラボン」は、女性ホルモンの「エストロゲン」にとても似た構造になっており、働きも同様に作用するそうです。過剰摂取は良くありませんが、一日に必要とされている摂取量40mg~50mgを意識して食事に大豆製品を取り入れるのも効果的です。

 

また妊活中は亜鉛やビタミンE、葉酸を積極的に摂取する事で、流産の防止や受精卵の細胞分裂を助けてくれると言われています。特に葉酸は、妊娠する前から摂取する事が推奨されています。

日常生活で食事だけでは摂取しづらい栄養素は、賢くサプリメントを利用するといいですよ。

 

不妊治療を行っている病院やクリニックでは妊活に効果的なサプリを販売している所もあります。服用する際は医師の指示に従い、用法用量を守って活用しましょう。